UST配信のお知らせ【3/23(金)23:30〜】

緊急決定!UST第3弾!今度は東京からお送りします!

【これからの映画の話をしよう vol.2】
映画を見せる・作り続ける試みとは? あるいは、外枠について

日時:3月23日(金) 23:30〜(4時頃終了予定)
(原宿KINEATTICにて http://www.kineattic.com/

シネ・ドライヴUSTREAM配信
http://www.ustream.tv/channel/eiga-korekara-20120323

23:30〜0:10
第一部【座談会】映画を見せる方法論の試み
原宿KINEATTICの上映会&配信について

登壇者:橋本侑生(KINEATTIC)、ワタナベカズキ、頃安祐良(三代川達上映会参加監督)、平波亘(映画太郎、『青すぎたギルティ』)

0:10〜0:30【PRタイム】作品宣伝コーナー

0:30〜1:20 第二部【座談会】
映画を見せる/作り続ける試み、今後の展望とは?
映画という枠組みにこだわらず、外側の視点も含めた試論として

登壇者:渡邉大輔(批評)、飯塚貴士(『ENCOUNTERS』)、渡辺裕子(『LIFE LINE』)、橋本侑生(KINEATTIC)
司会:大江崇允(『適切な距離』)


1:30〜2:30 第三部【フリートーク
「お客さんに見せるまでが映画」なんです!
上映のさまざまなかたちとその利点について

登壇者:酒井善三(『おもちゃを解放する』)、滝野弘仁&高畑鍬名(『もしかしたらバイバイ!』)、平波亘(『青すぎたギルティ』)鈴木太一(『くそガキの告白』)、小栗はるひ(『どんずまり便器』)、瀬川浩志(『焦げ女、嗤う』)


2:40〜第四部【フリートーク
前半)シネ・ドライヴ上映作品これがおススメ

後半)「ぶっちゃけインディーズ映画って面白いの? 若手監督たちが語る
今のインディーズ映画のここが面白い、ここがダメ」

動画撮影のできる一眼レフカメラCANON EOS7D)など、
比較的安価でハイクオリティな映像機材の登場や
プロとインディーズの両方を渡り歩くスタッフの出現により、
現在のインディーズ映画は、ぱっと見の映像のルックは
商業作品とほとんど遜色ないレベルになったと言っても過言ではない。

しかしだからこそ、如実に差が現れる脚本、そして演出技術。
役者の芝居技術、またそれを導く演出側のスキルも
まだまだ向上の余地は残されているし
また、そうしていかなくてはならないだろう。

実際のところ、
「自分の映画は既に完璧、あとはチャンスの問題だ」と
思っている作り手ばかりではないだろう。
まだ何か足りない、思うようにできてない、ということは自覚しているだろう。

とはいえ、作った映画をせっかく見てもらえたとしても
「なんだ、やっぱりインディーズ映画ってつまんないじゃん」
と思われたら終わり。

そこであえて問う。今のインディーズ映画には何が足りないか?
そのためには何をしていけばいいか?
若手監督たちが徹底討論。

主催:ヤシソ(ヤング・シネマ・ソサエティ

※以上は予定につき、変更になる場合もあります。

佐藤周『へんたい』

●自作上映に参加して
いつもはある程度ジャンルや雰囲気が似た作品との併映が多いのですが、今回のように全く違った空気の作品との併映は初めてでした。自分の作品がジャンルに甘えられない環境での上映は緊張したし、面白みもあり、いい経験になりました。

●他の監督の作品を見て
僕は特別上映の『コラボ・モンスターズ』とGプログラムの『乱心』しかまだ観れていないのですが、どちらも映画を制作するということに対して色々考えさせられました。
『コラボ・モンスターズ』内の高橋洋監督作『旧支配者のキャロル』は撮影現場の息苦しさ、そこから生まれる感動や絶望など「映画を作るってこういうことなんだよな…」と痛感しました。
『乱心』は16mmフィルムで撮影されていて、フィルムにあまり関わりのない僕とはきっと全然違うスタンスで作られていったんだろうなと思います。それはフィルムというフォーマットだけではなくて、丁寧な画作りや演出に対する冨永監督の真摯な姿勢を感じて思ったことです。
この二作品は僕が普段あまり考えない「映画を作る」という、根本的なことではあるけれども、今誰でも映画を簡単に作れてしまう時代だからこそ、作り手一人一人が改めて考えなくてはならないことをしっかりと見据えた上で制作されているのだと思います。

text by 佐藤周

『へんたい』『FRIEND IS THE DEAD』佐藤周

text: 佐藤周

『FRIEND IS THE DEAD』は僕が3年ほど前に大学の課題で制作したゾンビ映画です。元々好きだったゾンビ映画で青春ドラマを描きたいと思い、太宰治の『走れメロス』を下敷きにした脚本を執筆しました。撮影現場では残酷描写の特殊効果が初めてだったことや、ゾンビを演じる大勢のエキストラへの指導、特殊メイクに時間がかかったりと、大変なことばかりでしたがいい経験になったと思っています。真夏の撮影だったため汗で特殊メイクが落ちていって、最終的にはゾンビではなくただの顔色が悪い人になっているエキストラもいました。(笑)

ちなみに僕はこの作品で初めて自分の作品が外部の映画祭で上映される経験をしました。それが学生残酷映画祭だったのですが、僕が参加した年に内藤瑛亮監督が『牛乳王子』を出品してグランプリを受賞されて、衝撃と嫉妬心でその後の映画制作へのモチベーションが高まりました。そう考えるとこの『FRIEND
IS THE DEAD』は自分にとって非常に重要な作品なんだなとつくづく感じます。

『へんたい』は昨年12月の第三回学生残酷映画祭でグランプリと観客賞をいただいた僕の新作短編です。
観客を作品世界に没入させる魅力的な映画を作りたくて色々と試行錯誤した結果、こんな変な物語が生まれました。(笑)
ロバート・ロドリゲス監督の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』が大好きで、あんな感じに観客の予想を大胆に裏切りつつ爽快な気分を味わえるという不思議な感覚をもたらす映画を自分もやってみたかったんです。あまり説明するとネタバレになるのでこれ以上は言えませんが、とにかく観ていただければきっと驚くはずです。

また、今回マンションの一室が主な舞台となっていますが、実はこの部屋はRプログラムの『恋するクソ野郎』を監督した谷口恒平君の部屋なんです。血糊を飛ばして壁を汚したり、叫んだり暴れたりして隣の部屋からドンドンと壁を叩かれたり…谷口君にはとても迷惑をかけました。(笑)
学生残酷映画祭やTRASH-UPLINK!!で上映させていただいた際に観客の方々の興奮した姿を観て、苦労して作った甲斐があったなぁと思いました。今後も観客を興奮させるエンターテインメント作品を作っていきたいと思います。

アンケート■佐藤周

佐藤周(『へんたい』『FRIEND IS THE DEAD』)


1、お名前、年齢、出身地、現在住んでいる場所
佐藤周、23歳、大分県、現在は金閣寺の近くに住んでいますが4月に上京します。

2、あなたの好きな日本の映画監督は誰ですか? (故人はのぞく)
三池崇史北村龍平白石晃士清水崇高橋洋古澤健、三宅隆太、園子温塚本晋也、など

3、映画を作りたいと思うようになったきっかけは何ですか?
幼児期から映画が好きだったのですが、特に『エイリアン2』『ターミネーター2』『ジョーズ』『ゴジラVSメカゴジラ』などが大好きで、VHSのテープが擦り切れるまで何度もテレビにかじりついて観ていました。そんな映画との出会いが僕の創作意欲を掻き立てたのだと思います。

4、あなたの映画を誰に見てほしいですか? あなたが想定する観客層とは?
小中学生男子に観てほしいです。しかし実際の観客層は20代〜40代の男性が想定されます。
次回作は女性に観てもらうことをもっと意識した作品にしようかなと考えています。

5、あなたは映画館に月何回くらい行きますか?
多くて5回ほどでしたが、今は財布が寂しくて全く映画館に足を運べていません。

映画館にお客さんが入っていない現状についてどう思いますか?
面白い作品(インディペンデント系)→予算の都合であまり宣伝されない。
大して面白くない作品(メジャー系)→予算があるのでガンガン宣伝する。
お客さんは宣伝されたものを観に行く→面白くない→映画全体に対する好感度が下がる。
こういったことが繰り返されて悪循環が生まれているのだと思います。残念です。

5−2、これからの映画館はどのように変わったらいいと思いますか?
さすがに料金が高いです。せめて大人1500円にしないと。そして、小中学生の料金を500円くらいにする。そうすれば子どもは映画に行きやすくなる→子どもにとって映画が娯楽としてテレビゲームと同じくらい重要かつ身近な存在になる→大人になって出費が多くなっても映画を観に行き続ける→映画人口は安定する、ということになるのではないでしょうか。
今の世代をどうするかよりも次の世代をどうするかではないかと。身近な娯楽としての映画を子どもたちに習慣づけるんです。現に僕らは幼いころから映画館に通っていたわけだし、今映画館にあまり行かない人たちは幼いころに映画館に行く習慣がなかった人だと思います。

6、あなたはネットで映画を見てますか?
観ません。

6−2、あなたの映画をネットで公開しようと思いますか?
思いません。ますます劇場の入りが減ります。映画館で観るということの価値を上げなければ、産業的にも文化的にも映画は腐っていくと思います。
この話を掘り下げていくと、今後の映画のありかたについて考えなくてはなりません。難しい問題ですが、大事なことですし周りの映画関係者の方とも議論していきたいと思います。

UST配信のお知らせ【3/17(土)23時〜】

3/17(土)23時〜UST配信予定
「インディペンデント映画、これからの話をしよう」vol.1
どうやって映画を見せていくか?

登壇者:
松村厚(第七藝術劇場
西村悠(シアターセブン)
富岡邦彦(CO2、プラネット、シネ・ドライヴ)
山崎紀子(シネ・ヌーヴォー)
田辺ユウキ(宣伝、ライター)予定
田中誠一(シマフィルム、シマクマクラブfeaturing【SPRING FEVER 春の映画嵐】)
板倉善之(監督「にくめハレルヤ」)
瀬川浩志(監督「焦げ女、嗤う」)
リム・カーワイ(監督「新世界の夜明け」)予定

【内容】※予定(変更になる可能性もあります)

23:00〜 第一部【自分の映画を見せていくこと】
瀬川浩志、板倉善之、リム・カーワイ(予定)、西村悠

23:50〜 第二部【これから映画館はどう変われるか?】
松村厚、富岡邦彦、山崎紀子

25:00〜 第三部 【これから、どうやって映画を見せていくか?】

田中誠一、田辺ユウキ(予定)他 

★聞きたいことやご意見などがありましたら、ツィッターでリプライ、またはハッシュタグ#cdustで投稿して下さい!!!


場所:プラネット・プラス・ワン
主催:ヤシソ

http://www.ustream.tv/channel/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%88%E6%98%A0%E7%94%BB-%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%A9%B1%E3%82%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86

映画批評コンテスト

■映画批評コンテスト
主催:ヤシソ

シネ・ドライヴ2012のプログラムから1作品を取り上げて、800〜1200字程度の批評文を書いてください。
(作品をほめても、けなしても、映画批評として展開してあればOKです。お一人で何作品分でも応募できます)

締切:3月30日(金)

4月6日にベスト批評を発表します。
※最優秀賞の受賞者への副賞として、招待券2枚をさしあげます!
プラネット招待券(4月分有効券1枚)+シアターセブン招待券(4月分有効券1枚)

応募方法:
ツィッター経由で応募:ご自身のブログやツィッターなどに掲載して、そのURLをツィッター@CineDrive2012 ヘリプライしてください
ツィッターの場合:800〜1200字程度は6ツィート分〜9ツィート分に相当します


FACEBOOK経由で応募:シネ・ドライヴ2012グループに原稿を投稿してください。
http://www.facebook.com/groups/cndr2012/

作り手に対峙する、書き手の批評があればこそ、作り手の手応えと観客の楽しみが増え、映画が豊かになるのではないでしょうか。
あなた独自の視点による批評をお待ちしております。

※「ヤシソ」とは
正式名称「ヤング・シネマ・ソサエティ
インディペンデント映画の環境改善と連帯を志向し、建設的な前進を目ざします。
これからの映画のインプットとアウトプットを前向きに模索するなら、誰でも「ヤシソ」に参加できます。
ユニットのようなメンバーシップのような緩やかな連帯により、今後、シネ・ドライヴに限らず、広く活動していくことを目論んでいます。

「インディペンデント映画とは何か?」にとらわれるのでなく「どのように作るか?見せるか?」という模索へ
No more 情熱の搾取! スタッフ・キャストのギャラをどうしていくのか?
持続可能な映画作りのために、どうすればよいのか? 何が必要とされているのか?
面白い映画を作りたい! 見せたい! 見たい! 作り手・観客・送り手・書き手、いろんな人を巻き込んで、開かれた場を共有します