アンケート■佐藤周

佐藤周(『へんたい』『FRIEND IS THE DEAD』)


1、お名前、年齢、出身地、現在住んでいる場所
佐藤周、23歳、大分県、現在は金閣寺の近くに住んでいますが4月に上京します。

2、あなたの好きな日本の映画監督は誰ですか? (故人はのぞく)
三池崇史北村龍平白石晃士清水崇高橋洋古澤健、三宅隆太、園子温塚本晋也、など

3、映画を作りたいと思うようになったきっかけは何ですか?
幼児期から映画が好きだったのですが、特に『エイリアン2』『ターミネーター2』『ジョーズ』『ゴジラVSメカゴジラ』などが大好きで、VHSのテープが擦り切れるまで何度もテレビにかじりついて観ていました。そんな映画との出会いが僕の創作意欲を掻き立てたのだと思います。

4、あなたの映画を誰に見てほしいですか? あなたが想定する観客層とは?
小中学生男子に観てほしいです。しかし実際の観客層は20代〜40代の男性が想定されます。
次回作は女性に観てもらうことをもっと意識した作品にしようかなと考えています。

5、あなたは映画館に月何回くらい行きますか?
多くて5回ほどでしたが、今は財布が寂しくて全く映画館に足を運べていません。

映画館にお客さんが入っていない現状についてどう思いますか?
面白い作品(インディペンデント系)→予算の都合であまり宣伝されない。
大して面白くない作品(メジャー系)→予算があるのでガンガン宣伝する。
お客さんは宣伝されたものを観に行く→面白くない→映画全体に対する好感度が下がる。
こういったことが繰り返されて悪循環が生まれているのだと思います。残念です。

5−2、これからの映画館はどのように変わったらいいと思いますか?
さすがに料金が高いです。せめて大人1500円にしないと。そして、小中学生の料金を500円くらいにする。そうすれば子どもは映画に行きやすくなる→子どもにとって映画が娯楽としてテレビゲームと同じくらい重要かつ身近な存在になる→大人になって出費が多くなっても映画を観に行き続ける→映画人口は安定する、ということになるのではないでしょうか。
今の世代をどうするかよりも次の世代をどうするかではないかと。身近な娯楽としての映画を子どもたちに習慣づけるんです。現に僕らは幼いころから映画館に通っていたわけだし、今映画館にあまり行かない人たちは幼いころに映画館に行く習慣がなかった人だと思います。

6、あなたはネットで映画を見てますか?
観ません。

6−2、あなたの映画をネットで公開しようと思いますか?
思いません。ますます劇場の入りが減ります。映画館で観るということの価値を上げなければ、産業的にも文化的にも映画は腐っていくと思います。
この話を掘り下げていくと、今後の映画のありかたについて考えなくてはなりません。難しい問題ですが、大事なことですし周りの映画関係者の方とも議論していきたいと思います。